お腹の筋バランスって大事
JUGEMテーマ:健康のためにやっていること
ジムで腹筋トレーニングをしている人をみると、多くの人が片寄って行っています。
シットアップを行うにも後ろから見ていると、体が左側に傾きながら動作しています。
本人は真っ直ぐ行っているつもりなのでしょうが、明らかに使いすぎる側とそうでない側ができます。
その人はトレーニング時だけでなく、
生活動作全般でもその癖が出ていると想像します。
その人が右手でボールを投げたらどうなるでしょうか。
おそらく、体は左側に傾き右側の腹筋群をきちんと使わずに投げるでしょう。
仮にコントロールが良くて、ど真ん中にボールを投げられたとしてもコントロールと体の使い方は別です。
実際のセッションで、ボールを投げてもらうと、体が傾ききちんと体幹部の筋肉をバランスよく使えない人がいます。
筋力の強い体幹部の筋力をきちんと使わずにボールを投げれば、肩から腕に負担がかかると想像できるのはわかりやすいと思います。
プロボクサーを指導することがありますので重視している部分でもありますが、パンチを打つ時にもこのお腹抜けって結構あるんです。
右ストレートを打った時に右の腹筋群が使えるフォームで打たないと下半身から体幹部の力をパンチに伝達することが出来ません。
最近話題の井上尚弥選手の体をみると腹斜筋群がきちんと使われていて、モンスターなりの体の使い方をしているのが分かります。
もちろん腹筋群だけでなく、隣接する前鋸筋や対角の腰背部などの筋肉も同時に働くことになります。
大事なことは動きに片寄りをつくらないこと。
体の使い方に片寄りがあると、動きのアンバランスを生み、積み重ねるとケガや痛み、ひいては病気になることもあります。
セッションでこのようなことがありました。
左くるぶしの外側が水分も含み腫れていました。
足の甲の外側の皮膚も関節も硬くなっています。
ふくらはぎ(下腿)は全体的に水分が滞留し、むくんだ状態です。
上半身に行くと、首、肩周りが硬く、肩甲骨の動きが特に悪い。
右よりも左側に強くみられます。
座位で脚全体をほんの少し上げてもらうと、右よりも左が挙げにくく、力が入りにくい状態です。
と言うことは、お腹にも力が入りにくい。
上半身の情報が下半身へスムーズに伝わらず、お腹の部分で止まってしまうのですね。
左のお腹がきちんと使えていない。
だから、脚が上がりにくく使いにくいために、むくんだり腫れたりしてしまっていたのです。
足首や股関節、そして肩関節や肩甲骨を軽く調整し、左側のお腹に刺激が行くように体を整えて行くと、脚を上げて軽く上から押しても力が出るようになりました。
その結果、足首の腫れを確認すると「あれっ?腫れが引いてる」と変化が出て、ふくらはぎのむくみもなくなり、筋肉がやわらかくなりました。
「あれ〜不思議〜」とお客様。
このように体の使えていない部分があると、情報がストップしてしまうために循環が上手く行かなくなります。
足の腫れの原因が、肩にあったり、お腹にあったりすることは、
体はひとつにつながっていることを意味します。
もし足首の腫れとふくらはぎのむくみに気づかず、そのままにしていたら・・
何かしらのさらなる問題につながって行く可能性は高いと思います。
なぜなら体の使い方の結果なのですから。
簡単に良い方向へは行きにくいですよね。
コンディショニングトレーナーは、問題の原因を探し、日常での体の使い方の片寄りをあれこれ想像します。
お客様の体を見て、どんな使い方をしているのかは想像を膨らまして行くと大体わかります。
そのネガティブな癖を直す努力を一緒にしていければいいなーと思い、ご指導させていただいています。
大事なことは、癖を直すよう努力することじゃない。
癖に気づくことです!
癖に気づけないといつまでも直らないですよね〜。
お読みいただき、ありがとうございました。
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トータルフィットネス・コンディショニングセンター
- 2019.05.26 Sunday
- コンディショニング
- 20:25
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- by 本橋正光【トータルフィットネス株式会社 代表取締役】