愚痴をこぼすと良いことないですね〜

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    JUGEMテーマ:フィットネス

     

     

     

     

     

     

     

    高齢になると精神的な面から活動力が落ちてしまうことがよくあります。

    自分がダメと言い聞かせてしまっている人がいます。

    耳が悪い、反射神経が鈍くなった、どこどこが痛い。

    それぞれ加齢による能力の低下からは逃れられません。

    どんなにあがいても避けることは出来ない真理です。

    それに抗うと精神が苦しくなります。

     

     

    精神が追いつめられると、体のどこかに問題が生じてきます。

    心と体が一緒だと考えられない人がいらっしゃいますが、一つなんですよね。

    心身一如と言う言葉がありますが、それを西洋医学では別々に捉えるようになりました。

    心は見えないから、可視化できる部分を医療として診断し、対応することになったのです。

    だからと言って医療を軽視するわけではありませんし、大きく進歩した医療から私たちは多大な恩恵を受けているのも事実です。

     

     

    ただ、医療で何とかしたいと思っていても良くならない人が多くいるのも事実。

    それは焦点が少しずれていたり、精神面を切り離していることが問題になっていることもあります。

     

     

    膝が痛いと言って歩き方を見ると、あきらかに膝下が捩れた動作をしている。

    これでは、膝下の筋肉はパンパンで炎症もあります。

    常に膝にテンションをかけたまま歩いているのですから、問題が起こって当然だと思います。

    この膝下の捩れを直さずに医療で治せるでしょうか。

    炎症を抑える薬を使い、湿布薬を貼り、安静にしていて、良くなると思いますか?

    医療で良くしたいと思っていても焦点がずれているケースです。

     

     

    このような場合の膝下の腫れは、少しアライメントを整えたり、足の指などの影響を与えている部位を調整すればすぐになくなります。

    問題がなくならなければ、いつまでもテンションはかかっていますから良くならないんですね。

    いくら薬の力を借りようとも。

    視点が違うのです。

     

     

     

    ※イメージ写真

     

     

    80歳代の男性で、もうヨチヨチ歩きの方が来店しました。

    また以前のようにきちんと歩けるようになりたいとのことですが、体力の低下が著しく何かあればすぐに廃用性症候群(安静状態が続くことによって起こる様々な心身の機能低下等)になります。

    きちんと3分座ることもできない状態です。

    これまでデイサービスで運動してきたが、ついていけないとのことでやめたそうです。

    自分では運動しないし、外もほとんど出歩かない。

    これはまずいと思い、130分週2回の運動をお薦めしました。

    30分と言っても動き続けるわけではありませんしできませんので、座位と立位での運動、それと起立−着席運動を実施しました。

    2週間経過したところで立つ動作をみると大分速い動作で立てるようになり、このまま継続してどこまで回復できるかと楽しみでした。

     

     

     

    ただ、その後。

     

     

    「運動をやり過ぎた」とのことであっけなく終了となりました。

     

     

    以前のように歩けるようになり、また京都に行きたいと言っていました。

    ちょっとでも転んでしばらく安静にしていたら、すぐに動けなくなります。

    骨折したら、寝たきりになるかもしれません。

     

     

    私も精一杯の情熱を伝えたつもりでしたが、それが重荷になったのかもしれません。

     

     

    ただ、運動はたいしたものではないし、実際に良い方向へ行きかけた時でしたが、ご本人が辛いと感じるのでしたら失敗と言わざるを得ません。

    やらなければ、落ちてしまうこともあります。

    歩かなければ次第に歩けなくなるのです。

     

     

     

    トレーニングの原理・原則には、特異性の原則と言うものがあります。

    トレーニングの種類によって鍛えられる機能・能力が変わります。

    持久走で筋力の向上が期待できないというようなことです。

    きちんと立たなければ立てなくなるし、自分の体重が満足に受けられない状態ではまず自身の体をきちんと支える能力をもたないとなりません。

     

     

     

    この男性は、セッション中よく言いました。

     

    「なんでこんなになっちゃんたんだろう」

     

    「前はもっと脚がしっかりしてたのに」

     

     

     

    これは精神が追いつめられた結果、口にした“愚痴”です。

    外を一緒に歩いてくれる人がいないので一緒に歩きましょうと言った時は、

     

     

     

    「もう少し体力がついてから」と言いました。

     

     

     

    そんな時間はないですけどね。と思いましたが、ご本人がやらないと言うのですから無理強いはしませんでした。

    この方の経過を知ることはできませんでしたが、精神的な面から体をダメにしてしまうケースだと私は思いました。

     

     

    以前とは比べものにならないくらい体力が落ちてもそれを事実としてだけ受け止める。

    そして、以前とは比べない、仮につい比べてしまってもその事実だけを見て、それについて余計なことを考えないことで愚痴を言うことを止めることが出来ます。

     

     

    愚痴とは、仏教用語で愚かなことであり、莫迦の語源とされています。

    根本煩悩である貪欲(とんよく)「むさぼりですね」と瞋恚(しんに)「怒りです」に愚痴を加えた3つを三毒(さんどく)と言って、人の心を悩ます根源と考えています。

     

     

    「愚痴をこぼす」とは、心愚かにも、言ってもしかたのないこといいます。

    心が悩めば、体に影響を与えます。

    体に影響を与えることを精神面からやっていても医療では解決できません。

    膝痛が良くなっても愚痴をこぼしていると、また痛くなるか別の問題が出てきます。

     

     

    心と体はひとつ。

     

    この言葉の意味を別の視点で考える契機だった2週間でした。

     

     

    お読みいただき、ありがとうございました。

     

     

     

     

     

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