痛っ!〜私はこうして痛みを治しました〜
JUGEMテーマ:健康のためにやっていること
それは突然やってきました。
ズキン!
一瞬身体がコワバリます。
「いたっ!」
木曜日の朝食時に体をほんの少し前に傾けた瞬間、腰に痛みが走りました。
「ぎっくり腰?」
(いや、そんなはずはない (^_^;)
でも痛めたようです。
原因を遡れば、一昨日のトレーニング指導の補助で81kgのダンベルを床からベンチまで持ち上げて、その後何度か持って床に下ろしたりしたのを思い出しました。
その時は特に問題はありませんでしたが、体には確実に負担がかかっています。
そして、その二日後の朝。
窓を開けていたので冷気がスーッと腰に流れてきたのを感じ、
「ちょっと冷えるな」と感じた矢先でした。
体への負担と冷え、それに加え師走に入り、なにかと忙しい雰囲気(本人はそういう気はなくとも周囲の影響により、無意識にそう刷り込まれているかも)。
疲労は確実にありました。
痛みは左の上部仙腸関節あたりに特に感じ、腰仙部や下部腰椎間の狭窄はありそうな感じでしたが、患部の痛みだけで他に痺れなどは感じません。
久しぶりに感じた痛みだったのでこういう時はやはりどうしても身体がコワバリますね。
痛みの瞬間は、呼吸も止まり、力が入ります。
力は特に上半身の首や肩に強く入ります。
恐怖や不安の感情ってこういう所に出るんです。
痛がっているので、妻には、
「システマ!システマ!」って言われました (^_^;)
なかなかシステマ出来ません (>_<)
システマとはロシアのマーシャルアーツで、その核となるのが「呼吸」なのです。
道でナイフを突きつけられてもまず「呼吸!」
車が海に転落してもまず「呼吸!」
なので、腰を傷めても「呼吸!!」すれば、
「痛くないです」
システマを面白く分かりやすくした動画。
(バカにしてませんよ。念のため。実際に公式インストラクターから教わったことがあります)
(とにかく呼吸はスゴク大事なことは分かりますね)
少し動いても痛い、立ち上がっても真っ直ぐ立てない、歩いても痛い。
今日は指導でベンチの補助あるんだけどな・・
不安がよぎります。
でも、やってしまったことは仕方がない。
と心身を切り換え、治すための方向へ意識を向けます。
とても痛い動作では、動きは止まります。
でも痛いけど動ける範囲と言うものがあります。
その範囲で動くことが治すためにとても大事なことなのです。
そして冷えから起こった痛みでもあるので、すぐにミニホカロンを仙骨周囲の衣服に貼り、お気に入りの腹巻きをしました。
温めることが効果的でした。
よく冷やすといいのか温めるといいのかと聞かれますが、
「気持ちのいい方を選んでください」と答えます。
温めてズキズキするなら冷やせばいいです。
もちろん熱を持ってズキズキと疼いている状態で温めたら、余計痛むのはわかりますね。
そして、時々止まりながら痛みの少ない動作を試し試し動いて行きます。
なぜ、痛くても動ける範囲で動いた方が良いのか?
それは循環するからです。
一般に腰痛になると動けないなどの先入観もあり、なるべく動かないようにします。
安静するのがいいと思う。
これも先入観です。
「安静はアヘンである。一時的には快いが、心身をむしばむ」
と和歌山県立医科大学リハビリ科の田島文博教授が言っていました。
もちろん程度によりますが、基本的に“安静は害”なのです。
動きを試行錯誤しながらなんとか仕事に向かいました。
動きの少ない指導なら何とかなり、徐々に体も動いて来たのでこれはいけるぞと前向きな気持ちにもなってきました。
この前向きな気持ちも痛み改善には大事です。
いつもどこかが痛いと言う人は、気持ちも後ろ向きです。
痛いのだから当然ですよね。
けれども自分で治して行く意識を持たないと、次から次へと痛みが出てくるし、痛みが体に居ついてしまうことがあるのです。
でもどうすれば、痛みから逃れられるか、一般には分かりませんね。
それを教えるために私たちは、動きの専門家として仕事させていただいているのです。
こういうことは、よく勉強している人に訊いた方が早いです。
ただ、大事なことは人任せにするのではなく、自分で治して行こうとする前向きな意識を持つことです。
このような意識を持っている人は、改善が早いです。
仕事中私が気をつけたことは、
立ち姿勢
足にきちんと体重がかかっていないと治りが遅くなります。
痛みがあると体重をどこかに逃がしてしまいます。
また上半身に力が入るので、結果として足への体重のかかり方が少なくなるのです。
逆に言えば、痛い時に肩や首の力を抜くと、足へ意識が行きやすくなります。
きちんと体重をかけるってどういうこと?
と思われるか方は、こちらのブログをご覧ください。
他にしゃがむ時はお腹を膨らませ腹圧をかける。
お腹を凹ますのではなく、膨らます。
膨らませて脚(お尻)の力を使い立ち上がる。
そして、痛い動作は避け、少し痛いけど大丈夫かなーという動作は行う。
そうこうしていると、循環し、仕事中はアドレナリンも出るので、なんとか無事に一日終えることができました。
しかも朝10時から夜10時まで昼休憩以外ほとんど続けて仕事できましたよ。
もちろんベンチプレスの補助も110kgできましたよ!
ちょっと不安もあったけど、トレーニングベルトをしてやりました。
その翌日はさらに良くなっていて、2日経った土曜日にはほとんど気にならなくなったほどです。
われながらスゴイなと思ってしまいましたよ (^^)
いわゆるギックリ腰ですからね。
でもギックリ腰になったとは言いません。
ギックリ腰になったと言う時点で脳はそのような認識をして、身体に影響を与えます。
だから痛みが出た瞬間、どうすれば良くなるか、すぐにそれを考えるように切り換えました。
今回の痛みで改めて気づいたこと。
それは、痛みがあったから普段より一層自分の体に気を使いました。
足の向き、体重のかかり方、歩き方、立ち方、立ち上がり方、上半身の緊張、呼吸。
これらを意識したことで、仕事で負担をかけながらも早く治せることが出来たと思います。
痛みがない時って、あまり意識しませんよね。
だから少しずつ身体が崩れて行くんだなと思います。
健康な状態だからこそ、自分の体に意識を向ける。
体重のかかり方、つま先の向き、どうかな?と。
ただし、常に意識しているのは大変です。
一瞬意識する機会を増やしてもらえれば、余計な体の負担を減らすことが出来るでしょう。
人は調子の良い時には慢心します。
調子の良い時こそ、慎重に。
調子の悪い時には、朗らかに。
どなたか名経営者が言っていたことを思い出しました。
お読みいただき、ありがとうございました。
身体習慣チェック
学校では教えてくれない!
〜立つ、歩く、しゃがむを見直そう〜開催中!
詳細はこちら⇒http://tfc.tokyo/
〜「いま知ってよかった」がここにある〜
将来の健康をつくる専門店
トータルフィットネス・コンディショニングセンター
- 2018.12.09 Sunday
- 健康
- 11:46
- comments(0)
- -
- by 本橋正光【トータルフィットネス株式会社 代表取締役】