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日日是好日−お茶とコンディショニング−
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    JUGEMテーマ:フィットネス

     

     

    ご覧いただき、ありがとうございます。

     

    ブログタイトルと同名の映画を観てきました。

    故・樹木希林さんが出演していて哀悼の気持ちもあり、この話を実写版でやってくれたんだ〜

    とすぐチケットを買いました。

    嬉しかったですね。

     

     

     

     

     

    実はこのお話は作家の森下典子さんの同名エッセイを元につくられました。

    エッセイの副題には、《お茶が教えてくれた15のしあわせ》とあります。

    お茶の稽古を通してひとりの女性が成長する中で体験していく葛藤や感動を綴ったエッセイですが、「お茶」の稽古で得た感覚を表現しているだけで、お茶の本ではないんですよね。

    日本人に馴染みの「お茶」の世界から多くの生きる教えを目の当たりにすると思います。

     

     

    私のご一読オススメの本です。

    「日日是好日」《お茶が教えてくれた15のしあわせ》

     

     

     

    映画を上映しているのでアマゾンでは在庫切れみたいです。

     

    世の中には、「すぐわかるもの」と、「すぐにはわからないもの」の二種類があります。

    すぐにわからないものは、何度か行ったり来たりするうちに、後になって少しずつじわじわとわかりだし、「別もの」に変わっていく。

    そして、わかるたびに、自分が見ていたのは、全体の中のほんの断片にすぎなかったことに気づく。

    「お茶」ってそういうものなのだ。

    とエッセイのまえがきにあります。

     

     

     

    日頃の指導でもありますが、実は簡単ではないことをすぐに分かりたがる人がいらっしゃいます。

    生まれて初めて聞くことなのに、今すぐに出来ないと納得いかない。

     

     

    お金をお支払いただいているので、分からないこともないですが、繰り返し経験して行くことでハッとわかったり、気づくことってたくさんあるんですよね。

    また、いつの間にか出来ていることもあります。

     

     

     

    著者の森下さんは、「お茶」を始めた頃、ただの行儀作法としか思っていなかったそうです。

    鋳型にはめられるようで、良い気持ちがしなかった。それに、やってもやっても、何をしているのかわからない。

     

    1つのことがなかなか覚えられないのに、その日その時の気候や天気に合わせて、道具の組み合わせや手順が変化する。

     

     

    季節が変われば、部屋全体の大胆な模様替えが起こる。

    そういう茶室のサイクルを、何年も何年も、モヤモヤしながら体で繰り返した。

     

     

    このようにして、「お茶」の稽古から少しずつ何をやってきたのか分かるようになってくる。

    生きているとそういうものってあります。

     

     

     

    私の好きな一節を抜粋します。

     

    《すると、ある日突然、雨が生ぬるく匂い始めた。「あ、夕立が来る」と、思った。

    庭木を叩く雨粒が、今までとはちがう音に聞こえた。

    その直後、あたりにムウッと土の匂いがたちこめた。

    それまでは、雨は「空から落ちてくる水」でしかなく、匂いなどなかった。

    土の匂いもしなかった。

    私は、ガラス瓶の中から外を眺めているようなものだった。

    そのガラスの覆いが取れて、季節が「匂い」や「音」という五感にうったえ始めた。

    自分は、生まれた水辺の匂いを嗅ぎ分ける一匹のカエルのような季節の生きものなのだとういうことを思い出した。》

     

     

     

    この体験を通じ森下さんは「生きてる」って、こういうことだったのか!と鳥肌が立ったそうです。

     

    私はとても大好きな一節であり、大切な本です。

    様々なハウツー本では決して学べない、長い体験から悟った言葉が色鮮やかに描かれています。

     

    結局、立ち方、歩き方、姿勢もこれと似たようなものだと思うんです。

    いくら、これが楽な姿勢!

    と、ご指導しても数時間か数日すると分からなくなってしまうことがあります。

    でも、その分からない葛藤の中で繰り返し繰り返し、やっていくことに意味があり、そのような意識(心の姿勢)で取り組んでいただける人は、悟ることができると思います。

     

     

     

    この場合の悟りとは、大袈裟なものではなく、ある道を進んでいたら出逢うことのなかった事柄に別の道を進んだことによって出逢えたようなものを言います。

    頭でわかろうとするとわかりません。

     

     

     

    森下さんは、「お茶」のサイクルを何年も何年も、モヤモヤしながら体で繰り返した。

    とあります。

    雨をガラス瓶の中から眺めているうちは、頭で考えている段階です。

    やがて、ガラスの覆いが取れると、初めて雨の「匂い」や「音」を知ることができた。

    「雨」が全くの別物になった瞬間です。

    あるいは、新しい「雨」を経験した瞬間でもあります。

     

     

     

    それには、時間が必要なこともあるのです。

    森下さんは著書の中でこのような悟りの瞬間が時々やってきたとといいます。

    それは、このようなイメージで書かれています。

     

     

     

    《自分でも気づかないうちに、一滴一滴、コップに水がたまっていたのだ。

    コップがいっぱいになるまでは、なんの変化も起こらない。

    やがていっぱいになって、表面張力で盛り上がった水面に、ある日ある時、均衡をやぶる一滴が落ちる。

    そのとたん、一気に水がコップの縁を流れ落ちたのだ。》

     

     

     

    ある日を境に突然、視野が広がるそうです。

     

     

     

    突然と言ってもそれは、コップに水を溜めている段階では葛藤が続くこともあります。

    でも、一滴一滴を落として行けば、確実にコップいっぱいに近づいてきます。

    それがいつかはわかりませんが、コップの水があふれる瞬間を楽しみにコンディショニングをしていただけるといいなと思います。

     

     

    もちろん、少しずつの変化やその場での大きな変化もあります。

    でも、コップの水の表面張力の均衡をやぶる一滴は簡単にはやって来ません。

    それを頭で考えているうちはガラス瓶の中です。

    全体の中のほんの断片しか見ていないかもしれません。

    モヤモヤしながら体で繰り返すことも必要だと私は考えています。

    それをイライラしながら訝るか、ワクワクしながら楽しむか。

    心の捉え方が進む道を決めてくれます。

    同じ道でも行ったり来たりしていると、いつか「別もの」になっていることがあるでしょう。

     

     

     

    お読みいただき、ありがとうございました。

     

     

     

    映画「日日是好日」上映中

    http://www.nichinichimovie.jp/

     

     

     

     

     

     

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    | 本橋正光【トータルフィットネス株式会社 代表取締役】 | コンディショニング | comments(0) | - |